被災地の皆さんの表情
牡蠣の種付けの仕掛けつくり作業をしている皆さんの表情はとても真剣でした。私たちもそれにあてられるように、1つでも多く、できるだけ早くと思いながら作業に没頭しました。
休憩中に塩釜市場から買ってきたカツオを捌いてくださる一幕もありましたが、その時の、姿・表情は正に職人技を見ているようでとても美しく、心に残りました。 復興プランの中にある漁師の国有または株式会社化は反対だという台詞も聞かれました。
「漁師は負けず嫌いが多い。その負けず嫌いが互いに競い合い、切磋琢磨するから、面白いんだ。会社化されるとやる気が無くなる!」という言葉には漁師の男の仕事としての職柄、性格がはっきりと伝わってきました。
数多くの問題があり、それらを1つずつ解消し、乗り越えていかなければなりませんが、皆さんは明るかった、前のめりでした。その姿・そして触れ合った凝縮された時間から学ばされることは山のようにあるように感じました。
牡蠣の種が付着したホタテを見せてもらいました。これをロープに取り付け、海に入れ、牡蠣が充分に成長するのを待つとのこと。
テープカットしたテープを首に巻いて首飾りに。この日が復興に向けての大きな一歩と必ずなります。
テープカットしたテープを首に巻いて首飾りに。この日が復興に向けての大きな一歩と必ずなります。
震災後、当時の新聞に掲載された写真と記事。「SOSタベモノ」これがこの浜の原点だった。この祈りと思いが遠く離れた私達を、その距離を超えて結びつけたに違いない。
野菜を石巻から運んできてくださる八百屋さんから差し入れのスイカが。活動に賛同し、次々と皆さんが共に浜の復興を応援してくださり本当に心強いです。
牡蠣組合長の雄姿
災害時から石巻市に避難していて震災後初めて家を訪れたご家族に遭遇。家の鉄骨だけ残っており跡地から賞状や鯨の髭のオブジェなどが見つかったと見せてくれました。