川崎 慈善活動

2012.05.26

川崎市多摩川河川敷 慈善活動 2012年05月26日(土)

川崎市多摩川河川敷 慈善活動

久しぶりの快晴の中、初参加13名を含む133名のホームレスの人達が集まり、ハヤシライス、福神漬け、おにぎり、オレンジ、バナナ、コーヒー、ココア、ビタミンC、衣類、日用品等を手渡しました。

今回は具合の悪いホームレスの人の多さが気になり、また足の悪い人達も多く見受けられました。以前にも会った残飯で一日の生活をしている84歳の筋金入りの男性ホームレスの覇気もなくなっており普通の老人になっていることに胸が痛みました。
病名不明で検査入院となった男性も報告に来ましたが、他に頼って言える人物はいないのでしょう。入院セットを渡しました。

ホームレスの人達は、いつも我々と変わらないくらい頑張ってくれております。人から信用されるという事をとても喜びと感じている様子で、行儀の悪いホームレスの人達には注意をしたり、重い段ボールも率先して運んでくれます。

月1回だからできる事という考え方もあるかもしれませんが、皆様に支えられて行える炊き出しの場が、彼らにとって、社会との繋がりを持て希望を取り戻す機会として、非常に貴重なものとなっています。

一方、中には礼儀がなっていない人間もおります。今回は、自ら並んで貰った物品配布のクジの番号が遅いと、クジを破り捨てて帰る男性がおり叱りました。

優しさと厳しさ、確固たる意志。その場面、場面で百パーセント相手を受け入れ、共に喜び、時に怒り叱り、哀れみ…正に、私達自身の勉強の場です。

朝の周知の際、「自分はこのまま死にたいから、放っておいてください」という72歳男性ホームレスには胸が痛み、こちらがやさしく話をして行くうちに彼は穏やかな表情を見せるようになりました。行政にも連絡を取りましたが残念ながら受け入れ先がなく、炊き出しに誘いましたが、足が悪く杖なしでは歩けず、この駐車場を出るまでにも15分もかかると。こちらの「車で迎えに行く」という申し出も固辞するので、バナナと携帯補助食品を渡してその場を離れました。

多くのホームレスの人達も歳をとって来ていますが、人生の終わる前に彼らの心に再び希望が取り戻されるようにと願います。

多くの皆様のご協力により、ここに来れば必ず必要なものが得られるとホームレスの人達も安心感を持っている様子です。 皆様の本当に暖かい御気持ちに心より感謝申し上げます。

川崎市多摩川河川敷 慈善活動
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川崎市多摩川河川敷 慈善活動
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