川崎 慈善活動

2011.09.17

川崎市多摩川河川敷 慈善活動 2011年09月17日(土)

川崎市にて慈善活動を行いました。太陽の暑さとは裏腹に草の色はもう秋の色をしており、会場には秋の気配が忍び寄っていました。新人8名を含む113名のホームレスの人達の参加が有りました。

メニューはカレーライス、おにぎり、バナナ、カボス、ネーブルオレンジ、アイスコーヒー、スポーツ飲料、お菓子です。

今月は会員の方々から沢山のカボスと童謡「虫の声」の歌詞を版画した紙が入ったお菓子の詰め合わせの提供があり、ホームレスの人達にもその気持ちが伝ったのか、これまでにも増して、お礼を言って帰るホームレスの人達が多かったように思います。

最近のテレビ番組で4月末の生活保護受給者は、全国で202万人を超え、終戦直後の混乱期を上回る勢いであり、その急増の背景には、リーマンショックを受け、国が65歳以下の稼働年齢層にも受給を促すようにし、稼働年齢層の受給率が平成11年度と比べると約5倍に増えたことからと報じておりました。

震災の影響で職を失っている人も増えていると思われるのに、最近ホームレスの人達の参加人数が減少傾向にあると感じていたのは、この受給率の高さが一因を担っていたのでしょうか。

ホームレス参加人数を調べてみると2009年10月から2010年9月までの一年間の延べ参加人数は1637名、それに対し昨年10月から今月9月までの延べ参加人数は1411名と、一昨年一年間と比べ226名、月平均約18名も減少しておりました。

国の保護によりホームレスが減少することは大変に素晴らしいことですが、それに甘んじて就労しない人が増えているのは考えものです。

我々の炊き出しに参加しているホームレスの人達には開始前に毎回口を酸っぱくして「仕事に就きたいという強い意欲のある人」に支援しますと言い続けていますが、ホームレスの人達にもこの国の現状を説明して更なる自立に向けていくように働き掛けていきたいものです。